本を出したい人にもAI革新の波が|新しい出版プラットフォームSpinesは業界を〝破壊〟するのか

リンクはアフェリエイト広告を含むことがあります

本を自費出版したい人に朗報となるのでしょうか。
AIを活用した新しい出版プラットフォーム「Spines」(スパインズ)が登場し、出版業界に革新をもたらすかも‥‥と言われています。

AIを〝助っ人〟に原稿を書ける時代です。
「本を出してみたい」と思われている定年後世代の方も少なくないのでは。
Spinesは海外のプラットフォームですが、海外のムーブメントは少し時間を置いて日本にも入ってくることもあるので、注目しています。

この記事で分かること
  • AIを活用した新しい出版プラットフォーム「Spines」が登場し、出版業界に革新をもたらそうとしている
  • Spinesは驚異的な出版スピードを実現し、従来6〜18カ月かかっていたプロセスをわずか2〜3週間で完了させる
  • 著者は支払いをすると、ロイヤリティーの100%と著作権を保持できる
  • Spinesはオーディオブック市場への参入も計画し、著者の声を複製する機能の開発を進めている

参考にした記事はこちら

The Bookseller
New publisher Spines aims to 'disrupt' industry by using AI to publish 8,000 books in 2025 alone A new publisher has claimed it aims to “disrupt” the books industry by publishing 8,000 books in 2025 alone using artificial intelligence.
目次

Spinesとは

記事によると、SpinesはAIを活用した新興出版社。
その計画や特徴は次のようなものです。

  • 2025年までに8,000冊の本を出版し、業界に「破壊的変化」をもたらすことを目指す
  • AIを活用して校正、制作、出版、配布を行い、1冊あたり最大5,000ドルで3週間以内に出版が可能
  • 著者はお金を払うと、ロイヤリティーの100%と著作権を保持できる

Spinesのホームページ

Spines
Online Book Publishing Platform - Spines Cancel at any time during the first 7 days, try Spines with zero risk.

驚異的な出版スピード

Spinesの最大の特徴は、その驚異的な出版スピードです。
従来の出版プロセスでは6〜18カ月かかっていたものが、わずか2〜3週間で完了するとしています。
このスピードは、「旬」のネタを扱いたい人には大きな魅力になるはず。

特に、変化の流れが早いAI やネットツールのマニュアル、あるいは時事的な話題を扱ったものなどは、出版される頃にはすでに〝旬〟を過ぎていてることがあります。
このため、本を手にするよりはネットで調べた方が有効だったりします。
Spinesのシステムを利用すれば、ホットなトピックを逃すリスクを減らせるかもしれません。

位置付けは「新しい出版プラットフォーム」


Spinesは自らを「新しい概念の出版プラットフォーム」と位置付けています。
従来の出版社でもなく、単なる自費出版サービスでもない、新しい形の出版の形を提示している‥‥としています。

著者は支払いをする代わりにロイヤリティーの100%と著作権を保持することができるとしています。
これは、自作の権利を守りたい人には魅力的な条件かもしれません。
その本はamazonなども通じて世界に販売できるとしています。

著者の声によるオーディオブックも

Spinesの野心は文字の本だけにとどまらないようです。
オーディオブック市場への参入も計画しているからです。
ここで興味深いのは「著者の声を複製する機能」の開発です。

これが実現すれば、著者自身の声で朗読されたオーディオブックを、比較的低コストで制作することが可能になるかもしれません。
「ながら聞き」のできる音声配信は、これからさらに需要が見込めそうですし、何より「著者の肉声」(複製)は、読者と著者の間をより近いものにするかもしれません。

ブックデザイナーらが職を失う?

とはいえ、こうした革新的なシステムにも課題もあります。
AIによる自動化が進むことで、校正者やブックデザイナー、翻訳者といった専門家の仕事が失われる可能性も指摘されています。

一方で、AIが定型的な作業を担当すれば、人間がよりクリエイティブな仕事に集中できるようになるという見方もあります。

これは出版分野に限ったことではありませんが、AIの普及によるプラス面とマイナス面をどう考えるか、ですね。

まとめ

この新しい出版プラットフォームは、本を出したい人に新たな選択肢を提供しています。
スピーディーな出版プロセス、著作権の保持、オーディオブックへの展開など、利用者が実際に上手く活用できるなら、このプラットフォームは出版業界に大きな変革をもたらすかもしれません。
日本で類似の出版プラットフォームが登場するのも時間の問題かもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

会社をリタイアし、同世代の方に役立つ情報発信を目指しています。

目次